エコキュートの寿命
エコキュートにも他の給湯システム同様に製品的な耐用年数、すなわち寿命が存在します。
仕様していれば、いずれは買替が必要になります。
一般的に、エコキュートの寿命は10年から15年だと言われていますが、機器に使われている部品によってはもっと早く交換が必要です。
さらに、普段の使い方やお手入れの仕方や定期メンテナンスを行うかどうかによっても長くなったり、短くなったりします。
また、空気熱交換器などが搭載されたエコキュートのヒートポンプの寿命は、大体5年から10年程度、貯水タンクの平均寿命は、10年から15年ほどです。
どちらも間違った使い方や、お手入れを怠ると寿命を縮める原因になります。
寿命が短くなってしまう3つの原因
生活になくてはならない、給湯システム。決して安いものではない分、出来るだけ長く使いたいものですよね。
そこで、エコキュートの寿命を縮めてしまう原因をご紹介します。
水質
水質もエコキュートに悪影響を及ぼすケースがあります。
井戸水や地下水、温泉、硬水はエコキュートの寿命を短くすることがあり、これらを使用する地域ではメーカー側でも通常の耐用年数を保証していません。
入浴剤
お風呂に入る時は入浴剤が欠かせない人も少なくはないでしょう。
しかし、エコキュートの取扱い説明書にも記載してあるのですが、使用できない入浴剤もあります。
・にごり系の入浴剤
・硫黄、酸、アルカリ、塩分を含む入浴剤
・薬草、柚子などの固形物
・ミルク成分を含むとろみ系の入浴剤
・炭酸カルシウムを含むににごり系の入浴剤
また、メーカーや機種によって使用出来きない入浴剤は変わりますので、使用したい場合は取扱い説明書をきちんと読んでください。
使用地域や環境
屋外や湿気、ホコリが多い場所は、機器の設置には不向きです。給湯器の周囲にスペースがないときも、早く寿命がきてしまうケースがあるため、設置場所を考えることも大切です。
さらに、海の近くの塩害地域や寒い地域の寒冷地での使用は、故障率が急激に上がってしまうため、環境に適した専用の機器を使用する必要があります。
寿命を延ばすために
エコキュートをできるだけ長く、故障なく使いたいと思うのであれば、重要なのは日々のメンテナンスです。
何のメンテナンスもせずに放置しておくと、水道水の不純物がタンクの底に溜まり、ゴミや湯ドロとしてお湯に交じって出てきてしまいます。
業者を呼んで定期的にメンテナンスする事も重要ですが、貯水タンクやヒートポンプの水抜き(空気抜き)といったメンテナンスは自分でも行えます。
貯水タンクの水抜きは半年に1回、ポンプの水抜き(空気抜き)は年に2~3回行う事をお勧めします。
メンテナンス方法は、機種によってやり方が変わりますので、取扱い説明書を参考にしてください。
また、通常屋外に設置されれるエコキュートですが、周りに物を置いて、吸込口や吹出口をふさいでしますとしますと故障の原因になりかねません。
エコキュート設置の際には十分なスペースの確保をお願い致します。
最後に
ご紹介したように、エコキュートの平均寿命は10年から15年程度ですが、間違った使い方をしないように注意をし、常日頃からメンテナンスをすることで、若干寿命を延ばすことは可能です。
購入して終わり、ではなくこまめなメンテナンスを心がけて下さい。
またいくらメンテナンスをしっかりしていても、10年を過ぎ、保障期間を過ぎたエコキュートは次々と故障してくる可能性があります。
古い型になると部品交換が出来ないものも出てきます。
寿命だと受け入れ、買替を検討してみてください。