「エコキュートにすると水圧が弱くなるって聞いたけど本当?」
エコキュートをご検討中のお客様からよくいただく多くに質問のうちの一つです。
答えから言いますと、『YES』です。
家庭の給湯器としてエコキュートを選択した場合、水道直圧方式の給湯器であるガス給湯器と比較すると水圧が弱くなるというのは間違いありません。
ではなぜ水圧が弱くなってしまうのでしょう?
シャワーの水圧が弱くなる理由
水道の水圧そのままの勢いでお湯を供給することができます。
水道水の水圧は一般的に500KPaくらいと言われていますが、貯湯タンクに水を貯める場合にはそのままの水圧を保つことができないのです。
そのため給湯タンクが壊れないように、標準タイプのエコキュートですと約3分の1の180KPaくらいまで、わざと減圧してあります。
水道水のおよそ3分の1の水圧になってしまうと、台所と2箇所同時に使用を行うとシャワーがどうしても弱くなってしまい、中には物足りなさを感じる人もいるようです。
対策法
高圧給湯タイプを導入する
最近ではパワフル高圧タイプのエコキュートが標準型になりつつあります。
これは、2階部分にお風呂が設置されている住宅でも問題なくエコキュートの導入ができるように開発されたものですので、標準タイプの倍近い300kpa程度の水圧が保たれています。
給湯温度設定を高めにする
通常はエコキュートの設定温度を40℃~42℃くらいに設定で、エコキュートからの給湯だけでシャワーを使用することになり、水圧が弱くなってしまいます。
給湯設定温度を高くして、湯水混合の際の水の割合を増やす事でシャワーの水圧を高めることが出来ます。
低水圧用シャワーヘッドを利用する
シャワーヘッドを低水圧用に変更することで、節水と水圧の改善にも繋がります。
一部のシャワーヘッドはエコキュートやエコジョーズなどの高効率給湯器では使用できないタイプのものがあったり、、従来のシャワーヘッドと比較すると、直線的にお湯が出てくるので逆に使いにくいといった声もあるので、導入の際はご注意ください。
さいごに
2001年の販売開始直後にはシャワーの水圧に不満を感じるお客様が多かったのも事実です。
しかし、現在では様々な商品化も進み、流石に入浴の作業に支障を来すほど水圧が弱いということでは無いようです。
もちろん、水圧の問題は、個人によって感じ方は異りますが、そこまで不安に感じる必要はないのではないのではしょうか。